上の表からも分かるように、交感神経は体が興奮状態にある時にそして副交感神経は体がリラックスしている時に働いていると言う事が分かります。
交感神経が悪いとか、副交感神経が良いと言うわけではなく、どちらか一方の神経がバランスを崩して働きすぎるのが良くないと言う事になります。
現代人、特に私たち日本人の多くは、生活習慣の劇的な変化に伴って自律神経のバランスが崩れ、交感神経が働きやすい環境の中での生活を強いられています。
では、この交感神経が働きやすい環境が痔に対してどのような影響を与えているのでしょうか?
まず、胃や小腸や大腸・結腸と呼ばれる消化管では、交感神経が働いていると、活動が抑制されます。
当然、体の中に入った食べ物は、消化管の働きが悪いので長時間に渡って体の中に留まる事になり、便秘の大きな原因となります。
やはり、痔に対して悪化の原因となる便秘を解消する為には、食物繊維を多く含む食品を摂る事や、腸の活動を活発にさせるビフィズス菌などを含む食品を摂る事と合わせて、副交感神経が働く時間を多く作ると言う事も大切な事になってきます。
そして、肛門自体を見てみると、肛門は外肛門括約筋と内肛門括約筋と言う2つの筋肉から出来ています。
この2つの筋肉の違いは外肛門括約筋は運動神経が、内肛門括約筋は自律神経が動きをコントロールしているという事なのです。
自分でお尻の穴をキュッと閉じたり、開いたり出来ているのは外肛門括約筋で、内肛門括約筋の方は自分の意思ではコントロール出来ないのです。
ここでもやはり、交感神経が働きすぎることで内肛門括約筋の働きは抑制され、痔に対して悪い影響がでる結果となってしまいます。 |